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Herkimer Diamond morise



商 品  N o. 6183
販売中
不思議レア58.1mmのハーキマー産透明結晶クリア比重形状研究用
商談中
価 格    非売品
売り切れ

数量 :

アメリカ・ニューヨーク直輸入のハーキマー鉱物です。
特有の透明度と強い輝きを持っています。

サイズ:58.1×32.0×20.2mm 
重 量:64.58g=322.90カラット 比重3.58777778(通常の水晶は2.64〜2.69)
グレード:超スーパークリア・不明ノングレード極レア!!!, 不思議レア天然透明結晶・超ユニーク不思議形, 全体が自己修復, 極レア(淡い白濁ミルキーホワイト&面クラック鏡面ヴェール), 極レア(形成不明、全体が自己修復+割れ), 超クリア無色+ミルキーホワイト透明・超ユニーク不思議&不明コレクターズグレード
その他:研究用・コレクション向き・鑑賞向き
撮 影: Caplio G4wide(四号機) 

■ 不思議なハーキマー産の透明結晶です。→→少しだけわかったことがありますので、下記欄外に書きます。

58.1mmで322.90カラット、64.58グラム、(およそですが18立方センチなので)比重は、なんと3.58777778 !!!
通常の水晶の比重は、2.64〜2.69と言われていますから、あきらかに組成が異常です。
※ガラスの比重は、2.3〜4.5。(鉛ガラスなど、金属等の含有量が高いほど重くなります)
他の手持ちのハーキマー水晶の比重は、およそ21立方センチで56.80グラム、比重は2.70(容積の誤差があるので、2.69に近いのだと思います)

この結晶は(すでに結晶と呼んでいいのかわかりませんが)、10数年前から手元においてある石です。
このサイトを始める準備として、ハーキマーのMattさんから大きな段ボールで1,500ドル分仕入れた中に入っていました。
段ボールの中は、すべてハーキマー産のロッククリスタルと鉱物。
さまざまな大きさとグレードの「ハーキマーダイヤモンド」と「ハーキマーカルサイト」と「ハーキマーの母岩」でした。
一目見て、この石だけが他と違いました。
ハ−キマ−らしからぬ形状だし、見た目よりもずっしり重いし、だけど水晶の特長はそのままあって。。
「不思議な結晶が混じっているなぁ」と思い、わけがわからないままにストックしておきました。
■ それから10数年経って、さまざまな結晶を見てきて、結論とまでの確証はありませんが、自分なりの思うところを書きたいと思います。

まず、結晶内部は、「超スーパークリア」そのままです。
ムーンストーンのような「淡い白濁ミルキーホワイト」と書いたのは、表面だけでした。
結晶はタテに割れていますが、斜めに面クラックの鏡面ヴェールが入っています。
この「タテの割れ」も、単純に割れではありません。ルーペで覗くと、自己修復しているような状態でした。
さらに、光に透かした時のモアレ模様が、とても興味深く面白いです。

形状は、画像の通り。
通常の水晶(六方晶系)の形とはならず、棒状に延びていて、鍾乳石の丸い先端に似ているようにも見えます。
そして表面は、大雑把にはぬるんとしていますが、ツルツルではなく、波紋のような柄(模様)があります。
※これが「淡い白濁ミルキーホワイト」の理由です。
ルーペで覗くと、幾つものタイプに分かれた波紋が合わさって出来ています。
面白いことに、平らな面を下にすると、自立します。

いったいこれは、何でしょう? 
インスピレーションとしては、何らかの理由でハーキマーの結晶が融けて、他の何かにくっついて、冷えて固まって、再組成したように思えます。
……と言うことは、「ライトニングクオーツ・雷水晶」を思わせますが、その痕跡はありません。

そもそもこれは、水晶なんだろうか?
比重も違うし、偏光フィルターで見てもよくわかりませんが、鉛ガラスのようにも思えません。
不純物も見られませんし、色合いも無色透明と白っぽい白濁です。(鉛ガラスのような色合いには、合いません)

ですが、ちゃんと水晶の特長、「複屈折」の像を結ぶ特長も持っています。
「複屈折」=水晶鑑定の基本ですが、一本の髪の毛が二本に見える角度を持っているか否か。
※ガラスや水晶の粉を熱で練って溶練水晶(中国産の加工品)は、一本しか見えません。

いったいこれは、何でしょうか? 天然の鉱物なのか、人工なのかさえ不明です。。
まだしっかりした答えは出ませんが、わかる方がいらしたら教えてください。

■ 不明な部分が多いので、比重3.58で調べてみると……(下記欄外に引用させていただきました)

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※当ショップの画像は、イメージを損ねる事がないよう原物のそのままを撮影しています。その為「サイズ」以外一切加工していません。照明も太陽光のみです。(画像の写 りが悪くてすみません。実物はもっと綺麗ですよ。)








■ 不明な部分が多いので、「比重3.58」で調べてみると……
ペリクレース periclaseという鉱物の存在に行き当たりました。

化学組成 MgO  結晶系 等結晶系  モース硬度 6  比重 3.59〜3.66  屈折率 1.736〜1.738
検索では、ニューヨーク州ハーキマー郡あたりでの発見や採掘の記載はありませんが、ドロマイトが熱分解して生成されるとあるので、かなり近いものかと思われます。

■ 株式会社平凡社刊「世界大百科事典 第2版」の解説や言及【耐火煉瓦】によると
(コトバンクより)

【ペリクレース periclase】
鉱物の一種。化学組成はMgOであるがMgはFe2+により一部置換されているものがある。等軸晶系。主として八面体,ふつう丸みをもった粒状。
無色,灰白色,Feを含むものは黄色ないし黄褐色。透明,ガラス光沢。モース硬度5.5。比重3.56。条痕は白色。
高温の接触変成作用によってドロマイトCaMg(CO3)2が熱分解して生成するので,ペリクレースは再結晶したドロマイト質石灰岩中に産する。
しかし,容易にブルーサイトあるいは含水炭酸マグネシウムに変化するので,天然にはまれな鉱物である。

【塩基性耐火煉瓦】
マグネシア煉瓦magnesia brickマグネシアクリンカーを用いて造った代表的な強塩基性耐火煉瓦。
マグネシアMgOは融点2800度と一般の耐火物中最も高く,その結晶はペリクレースと呼ばれ,比重3.58の硬い結晶である。
天然産のマグネシアは不純物が多いので,多くは海水から採取したマグネシアクリンカーを原料として造る。


■小学館刊「日本大百科全書(ニッポニカ)」の解説によると
(コトバンクより)

【ペリクレース periclase】
酸化マグネシウムの鉱物。岩塩構造。緑マンガン鉱などとともにペリクレース系を構成する。
自形は立方体、正八面体およびこれらの聚形(しゅうけい)(複合立体)。
苦灰岩(くかいがん・ドロマイト)の熱変成によりこれを構成する苦灰石のMgCO3の部分だけが熱解離し、ペリクレースと方解石の集合体が形成される。
あるいは苦灰岩が火山岩中に捕獲され、高温の熱変成の産物として生成されることもある。
原産地イタリアのベスビオ火山のものはこの成因によるものである。
他の産地としては、稀に スウェーデン、カリフォルニア等で発見されます。
日本では岐阜県本巣(もとす)市能郷谷(のうごうだに)から発見されている。


 共存鉱物はブルース石、苦土尖晶石(くどせんしょうせき)(苦土スピネル)、苦土橄欖石(くどかんらんせき)、斜ヒューム石、方解石、苦灰石など。
同定は灰色粒状の外観、立方体に割れる劈開(へきかい)、比較的低い硬度、分解生成物であるブルース石の存在による。
ペリクレースはブルース石の中に含まれて産することが多い。命名はギリシア語で「周囲(peri)」と「割れる(klao)」を意味する2語の合成による。[加藤 昭]
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 ペリクレースの名はギリシア語の「peri=周囲の」と「klasis=破壊」とに由来しますが,まさに空気中の水分によって崩壊して行く結晶です。
1841年にイタリア人のスカッキ(Scacchi)による命名です。
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■ なるほど。ハ−キマ−の母岩に含まれる「ドロマイト」が熱分解して生成された「変性副産物」だったようです。
屈折率もガラスとは違って、かなり高い。これでは、水晶の「複屈折」と紛らわしいのも、わかっていただけると思います。

ただ、この結晶の色や透明度や状態は、検索で出てきた
ペリクレース画像や状態以上に、純粋で大きく綺麗な結晶です。
この結晶自体、見た目(形も色も状態も)、入手した10数年前から変化していません。
比重を計るために、先日一度水に漬けましたが、その変化も今のところ見られません。
天然には稀な、貴重鉱物のようです。大事にしたいと思います。



   


   



   


   


   





   


   





   

















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